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ESLとは?海外の学校で英語を学ぶ子どものための英語サポートをわかりやすく解説

海外のインターナショナルスクールや現地校を調べていると、「ESL」という言葉をよく目にします。

ESLとは、English as a Second Language の略で、英語を母語としない子どもが、英語で授業を受けられるようになるための英語サポートを指します。

海外赴任や移住で初めて英語環境に入る子どもにとって、ESLは学校生活を支える大切な仕組みです。特に、言葉が通じない不安や孤独感を感じやすい初期段階において、ESLは子どもの安心感を支える重要な役割を果たします。また、保護者にとっても子どもの適応状況を把握する手がかりとなり、安心して学校生活を見守ることにつながります。

一方で、

  • ESLとEALは何が違うの?
  • 英語がまったく話せなくても大丈夫?
  • どのくらいで通常授業についていける?
  • ESLがある学校を選べば安心?
  • 日本語学習はどう続ける?

と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、ESLの基本から、サポート内容、メリット・注意点、学校選びのポイントまでわかりやすく解説します。


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ESLとは?

ESLとは、英語を第二言語として学ぶ子ども向けの英語教育プログラムです。

英語圏やインターナショナルスクールでは、英語を母語としない生徒が授業に参加できるよう、語彙・文法・読解・作文・会話などを段階的に学びます。

ESLの目的は、英語を「教科」として学ぶだけではありません。

最終的には、

  • 先生の説明を理解する
  • 授業中に発言する
  • 友達と会話する
  • 課題を英語で書く
  • テストや発表に対応する

といった、学校生活全体で必要な英語力を身につけることを目指します。

また、ESLは単なる語学習得だけでなく、異文化環境に適応する力を育てる側面もあります。新しい環境で自分の考えを伝える経験を積むことで、子どもの自己表現力や主体性も育まれていきます。さらに、多様なバックグラウンドを持つ友達と関わることで、国際的な視野も自然と広がっていきます。


ESLとEALの違い

海外の学校では、ESLのほかに「EAL」という言葉もよく使われます。

用語意味特徴
ESLEnglish as a Second Language英語を第二言語として学ぶという表現
EALEnglish as an Additional Language英語を追加言語として学ぶという表現

近年は、子どもがすでに日本語や他の言語を持っていることを尊重する意味で、EALという言葉を使う学校も増えています。

実際の内容は学校によって異なりますが、どちらも英語を母語としない子どもを支援するプログラムと考えてよいでしょう。名称にとらわれすぎず、具体的なサポート内容を確認することが大切です。


ESLでは何を学ぶ?

ESLでは、日常会話だけでなく、授業に必要な英語力を身につけます。

リスニング

先生の指示や授業内容を聞き取る力を伸ばします。

最初は、

  • Sit down
  • Open your book
  • Work with your partner
  • Write your answer

といった学校生活でよく使う表現から学ぶこともあります。

徐々に、授業の説明やディスカッションの内容を理解する力へと発展していきます。


スピーキング

友達や先生と会話する力を伸ばします。

授業中に質問したり、自分の意見を伝えたりする練習も行います。最初は単語や短いフレーズでも、少しずつ文章で話せるようになることを目指します。


リーディング

英語の文章を読む力を育てます。

低学年では絵本や短い文章から始め、高学年では教科書や資料を読む力が必要になります。語彙力の強化も重要なポイントです。


ライティング

英語で文章を書く力を伸ばします。

最初は短い文から始め、徐々に日記、説明文、意見文、レポートへと進みます。論理的に考えをまとめる力も同時に育てていきます。


アカデミック英語

通常授業に参加するためには、日常会話だけでなく、教科学習に必要な英語も必要です。

たとえば、

  • 理科の実験説明
  • 社会の資料読解
  • 算数・数学の文章題
  • プレゼンテーション
  • レポート作成

などに対応する英語力を少しずつ身につけていきます。

このアカデミック英語は習得に時間がかかるため、長期的な視点でサポートしていくことが重要です。


ESLのサポート方法

ESLの形は学校によって異なります。

取り出し型

通常クラスとは別に、ESLの先生と少人数で英語を学ぶ方法です。

英語初心者の子どもにとっては、安心して基礎から学べるメリットがあります。


クラス内サポート型

通常授業にESLの先生が入り、授業中に必要なサポートを行う方法です。

実際の授業内容とつなげながら英語を学べる点が特徴です。


放課後サポート型

学校によっては、放課後に英語補習や宿題サポートを行う場合もあります。


レベル別サポート

英語力に応じてクラス分けされることもあります。

入学時に英語レベルチェックを行い、必要な支援内容を決める学校も多いです。


ESLがある学校のメリット

英語初心者でも入りやすい

ESLが整っている学校では、英語が初めての子どもでも段階的に学校生活へ慣れることができます。


子どもの不安が減る

英語が分からない状態で通常授業に入ると、子どもは強い不安を感じることがあります。

ESLがあることで、「分からないことを聞ける場所」ができ、安心感につながります。


授業についていく準備ができる

ESLでは、教科学習に必要な語彙や表現も学ぶため、通常授業への移行がスムーズになりやすいです。


自信を取り戻しやすい

英語ができないことで、子どもが「自分は勉強ができない」と感じてしまうことがあります。

ESLで少しずつ理解できることが増えると、自信を取り戻しやすくなります。


ESLの注意点

ESLがある=十分なサポートとは限らない

学校によって、ESLの手厚さは大きく異なります。

週に数回だけの学校もあれば、毎日しっかり支援してくれる学校もあります。

確認したいポイントは、

  • 週に何回あるか
  • 何人で受けるのか
  • どの教科をサポートするのか
  • 追加費用がかかるのか
  • いつまで受けられるのか

です。


高学年ほど英語の壁は大きい

小学校低学年であれば、日常会話から少しずつ慣れていけることが多いです。

しかし中学生以上になると、授業内容自体が難しくなり、英語力だけでなく教科理解も必要になります。


日本語力の維持も必要

英語を伸ばすことに集中しすぎると、日本語の読解力や漢字力が落ちることがあります。

帰国予定がある家庭では、国語や日本語で考える力も並行して維持することが大切です。


どのくらいで英語に慣れる?

英語に慣れるスピードは、年齢・性格・学校環境・家庭でのサポートによって大きく異なります。

一般的には、日常会話に慣れるまでに半年〜1年、授業で使うアカデミック英語に慣れるには数年かかることもあります。

最初の数か月は、話さない・表情が少ない・疲れやすいといった様子が見られることもあります。

これは珍しいことではありません。

子どもは環境に慣れるまで、周囲をよく観察しながら少しずつ言葉を吸収していることがあります。この時期を「サイレントピリオド」と呼ぶこともあり、無理に話させるよりも見守る姿勢が大切です。


💡暮らしのヒント

海外の学校で先生から「quiet」「silent」と言われることがあっても、すぐに心配しすぎる必要はありません。

英語環境に入ったばかりの子どもは、話せないのではなく、状況を理解しようとしている段階のことがあります。

家庭では「今日は何を話した?」と聞くよりも、「今日は何が分かった?」と聞くと、子どもが答えやすくなります。また、小さな変化や成長を見逃さずに声をかけることで、子どもの安心感につながります。


ESLが向いている子

ESLは、次のような子どもに特に役立ちます。

  • 初めて英語環境に入る子
  • 英語の授業経験が少ない子
  • 会話はできても読み書きが苦手な子
  • 英語で発表することに不安がある子
  • 通常授業についていく準備が必要な子

英語が少し話せる子でも、教科学習に必要な英語は別の力です。

会話力だけで判断せず、読む・書く・説明する力も確認しましょう。


学校選びで確認したいESLのポイント

サポートの頻度

週1回なのか毎日あるのかで支援の手厚さは大きく変わり、1回あたりの授業時間や内容も確認しておくと安心です。また、短時間でも継続的に行われるのか、まとまった時間で集中的に行われるのかによって学習の進み方も異なります。さらに、個別対応があるのかグループ指導なのか、宿題や家庭学習のサポートが含まれているのかなども確認しておくと、子どもに合った環境かどうか判断しやすくなります。


対象学年

低学年のみ対応している学校もあれば、中高生まで対応している学校もあります。

特に高学年になるほど、英語での教科学習の難易度が上がるため、どの学年までサポートが受けられるのかは重要なポイントです。学校によっては、一定の英語レベルに達するとESLを終了する仕組みになっている場合もあります。

また、中学生・高校生向けのESLでは、日常会話だけでなく、レポート作成やプレゼンテーションなど、より高度なアカデミック英語のサポートが行われることもあります。子どもの年齢や将来の進路に合わせて、どのような支援が受けられるのかを事前に確認しておくと安心です。


追加費用

ESLが学費に含まれている場合もあれば、別料金になる場合もあります。学校によっては、英語レベルに応じて追加のサポート費用が発生することもあり、年間でまとまった金額になるケースもあります。また、途中でESLの時間数が増減した場合に費用が変わることもあるため、入学前に料金体系や支払い方法をしっかり確認しておくことが大切です。


通常授業との連携

ESLの先生と担任・教科担当が連携しているかも重要です。連携がしっかりしている学校では、子どもの理解度や課題が共有され、授業内容に合わせたサポートが受けられます。例えば、理科や社会で出てくる専門用語を事前にESLで学んだり、授業後に復習したりすることで、理解が深まりやすくなります。また、保護者へのフィードバックも一貫性があり、家庭でのサポートもしやすくなります。


退出基準

どの段階でESLを終了するのか、基準を確認しておくと安心です。たとえば、英語のテスト結果や先生の評価、授業への参加度など、どのような指標で判断されるのかを事前に知っておくと、子どもの成長の目安にもなります。また、途中でサポート内容が変わる場合や、段階的に通常授業へ移行する仕組みがあるかどうかも確認しておくと、より安心して学校生活を見守ることができます。


家庭でできるサポート

英語を無理に話させすぎない

最初から英語で話すことを強く求めると、子どもがプレッシャーを感じることがあります。

まずは学校に通えていること、少しずつ理解していることを認めましょう。


日本語で安心できる時間をつくる

海外生活では、子どもは学校で多くのエネルギーを使います。

家では日本語で安心して話せる時間をつくることも大切です。


読書習慣を作る

英語でも日本語でも、読む力は学習の土台になります。

英語の簡単な本と日本語の本を両方取り入れるとよいでしょう。


先生とこまめに連絡する

英語力の伸びや学校での様子は、家庭から見えにくいことがあります。

担任やESL担当の先生と定期的に話し、困りごとを早めに共有しましょう。


⚠️注意ポイント

ESLは「英語を全部解決してくれる場所」ではありません。

学校生活に慣れるには、英語力だけでなく、友人関係、生活リズム、家庭での安心感も大きく関わります。

子どもが疲れているときは、勉強量を増やすより、休息や気持ちの整理を優先することも必要です。また、親自身も不安を抱えやすいため、情報収集や相談できる環境を整えておくと安心です。


✅チェックリスト

ESLを確認するときのポイント

  • ESLはあるか
  • 週に何回受けられるか
  • 取り出し型かクラス内サポート型か
  • 追加費用はあるか
  • 対象学年はどこまでか
  • 英語初心者の受け入れ実績はあるか
  • 担任との連携はあるか
  • 保護者面談はあるか
  • 退出基準は明確か
  • 日本語学習との両立ができるか

よくある質問(FAQ)

Q1. ESLがあれば英語がゼロでも大丈夫ですか?

低学年では受け入れ可能な学校もあります。ただし、高学年になるほど教科学習の英語が必要になるため、学校ごとの基準確認が重要です。


Q2. ESLは何年くらい受けますか?

子どもの英語力や学校の基準によります。数か月で終了する子もいれば、数年かけて段階的に通常授業へ移行する子もいます。


Q3. ESLとEALはどちらが良いですか?

名称よりも、実際のサポート内容が大切です。週の回数、先生の人数、授業との連携、追加費用を確認しましょう。


Q4. ESLに入ると通常授業が遅れますか?

取り出し型の場合、一部の通常授業を抜けることがあります。ただし、英語の基礎を固めることで、長期的には授業理解につながります。


Q5. 家庭では英語で話した方がいいですか?

無理に家庭内を英語にする必要はありません。日本語で安心して話せる環境は、子どもの精神的な支えになります。


まとめ

ESLは、英語を母語としない子どもが海外の学校生活に適応するための大切な英語サポートです。

日常会話だけでなく、授業で使う英語、発表、読解、作文などを段階的に学ぶことで、通常授業へ参加しやすくなります。

ただし、ESLの内容や手厚さは学校によって大きく異なります。

学校選びでは、ESLの有無だけでなく、支援の頻度、対象学年、通常授業との連携、子どもの性格との相性まで確認しましょう。

英語力の成長には時間がかかります。

焦らず、学校・家庭・子ども本人のペースを大切にしながら、安心して学べる環境を整えていきましょう。

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