海外赴任や駐在帯同、留学などで海外に住んでいたご家庭が日本へ帰国した際、忘れずに確認したい行政手続きのひとつが児童手当です。
児童手当は、子どもを養育する家庭の経済的負担を軽減するために設けられている制度ですが、日本へ帰国したからといって自動的に支給が再開されるわけではありません。住民票の登録後に、あらためて申請手続きを行う必要があります。
帰国直後は住居探しや学校の手続き、健康保険の加入などやるべきことが多く、児童手当の申請を後回しにしてしまうケースも少なくありません。しかし、申請が遅れると受給開始時期に影響する場合もあるため、できるだけ早めに手続きを進めることが大切です。
この記事では、帰国後の児童手当の申請方法や必要書類、海外から帰国した家庭が注意したいポイントについて詳しく解説します。
児童手当とは?
児童手当は、子どもを養育している家庭に対して国と自治体が支給する手当です。
子育てにかかる経済的負担を軽減し、子どもの健やかな成長を支援することを目的としています。
支給対象となる子どもの年齢や所得制限の有無、支給額などは制度改正によって変更されることがありますが、基本的には高校生年代までの子どもを養育している家庭が対象となります。
支給額や支給時期、最新の制度内容については、お住まいの自治体やこども家庭庁の情報を確認するようにしましょう。
帰国後は児童手当の再申請が必要
海外転出届を提出して海外へ移住していた場合、日本国内の住民登録は抹消されています。
そのため、帰国後に再び日本で生活を始める際には、まず住民票を登録し、その後に児童手当の申請を行う必要があります。
以前日本で児童手当を受給していた場合でも、自動的に支給が再開されるわけではありません。
特に長期間海外に滞在していた家庭では、
- 以前受給していたから大丈夫だと思っていた
- 住民票を登録したので手続きは完了したと思っていた
- 学校や保険の手続きに追われて忘れていた
といった理由で申請が遅れてしまうことがあります。
帰国後の重要な行政手続きのひとつとして、早めに対応することをおすすめします。
いつ申請するべき?
児童手当の申請は、住民票を登録した後できるだけ早く行いましょう。
自治体によって取り扱いは異なりますが、申請時期によって支給開始月が決まるため、手続きが遅れると受給開始にも影響する可能性があります。
帰国後は以下のような手続きが集中します。
- 転入届の提出
- 健康保険の加入
- 年金手続き
- 学校や保育園の手続き
- 銀行口座や携帯電話の契約
- マイナンバーカード関連手続き
忙しい時期ではありますが、児童手当も忘れずに進めるようにしましょう。
どこで手続きする?
児童手当の申請は、住民票を登録した市区町村役場で行います。
自治体によって担当部署の名称は異なりますが、一般的には以下のような窓口で受け付けています。
- 子育て支援課
- 子ども家庭課
- 福祉課
- 児童福祉担当窓口
転入届を提出した際に案内されることも多いため、役所を訪れた際に確認してみるとよいでしょう。
また、一部の自治体ではオンライン申請や郵送申請に対応している場合もあります。
一般的な必要書類
必要書類は自治体によって異なりますが、一般的には以下のような書類が求められます。
本人確認書類
申請者本人であることを確認するための書類です。
例:
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
振込先口座情報
児童手当の振込先となる金融機関口座の情報が必要です。
通帳やキャッシュカードなど、口座番号が確認できるものを準備しておきましょう。
子どもの情報が確認できる書類
住民票上で確認できる場合もありますが、自治体によっては追加資料を求められることがあります。
健康保険資格情報
制度改正により提出書類が変更されることもありますが、健康保険の加入状況を確認するために必要となる場合があります。
マイナンバー関連書類
申請者や対象児童のマイナンバー確認が必要になることがあります。
海外から帰国した家庭が注意したいポイント
海外から帰国した場合は、通常の転入手続きに加えて追加確認が行われることがあります。
例えば、
- 海外転出期間
- 帰国日
- 家族構成
- 子どもの居住状況
などについて確認されるケースがあります。
また、
- 子どもが海外で出生した
- 家族が別々のタイミングで帰国した
- 保護者の一方が引き続き海外勤務中
- 子どもだけ先に帰国した
といったケースでは、通常とは異なる書類が必要になる場合があります。
状況によって必要書類が大きく変わることもあるため、不安な場合は帰国前に自治体へ問い合わせておくと安心です。
駐在帯同家庭によくあるケース
海外駐在から帰国する家庭では、保護者の勤務先や家族の帰国時期によって手続きが複雑になることがあります。
例えば、父親が海外勤務を継続し、母親と子どもだけが先に帰国するケースでは、どちらが受給者になるのか確認が必要になる場合があります。
また、帰国後すぐに別の地域へ転居する予定がある場合は、どの自治体で申請するべきか事前に確認しておくことが重要です。
駐在家庭特有の事情がある場合は、自治体窓口へ早めに相談することをおすすめします。
学校や保険の手続きとあわせて進めよう
帰国後はさまざまな行政手続きが集中します。
代表的なものとして、
- 住民票の登録
- 国民健康保険の加入
- 年金手続き
- 学校の転入手続き
- マイナンバーカード関連手続き
- 児童手当の申請
などがあります。
多くの自治体では、転入届を提出した日に関連手続きをまとめて行えるため、必要書類を事前に準備しておくと効率的です。
役所へ行く前にチェックリストを作成しておくと、手続き漏れを防ぐことができます。
児童手当の申請を忘れるとどうなる?
住民票を登録していても、児童手当の申請を行わなければ支給は開始されません。
帰国後は新生活の準備で忙しくなりがちですが、申請を忘れてしまうと本来受け取れるはずの手当を受給できない期間が発生する可能性があります。
特に、
- 子どもが複数いる家庭
- 長期の海外赴任から帰国した家庭
- 教育費の負担が大きい家庭
では、児童手当が家計に与える影響も小さくありません。
帰国後の優先度の高い手続きとして、早めに対応するようにしましょう。
まとめ
海外赴任や駐在帯同などから日本へ帰国した場合、児童手当を受給するためには住民票の登録後にあらためて申請を行う必要があります。
以前受給していた場合でも、自動的に支給が再開されるわけではないため注意が必要です。
必要書類や申請方法は自治体によって異なる場合がありますが、帰国後できるだけ早く手続きを進めることでスムーズに受給を開始できます。
住民票や健康保険、学校の転入手続きとあわせて児童手当の申請も忘れずに行い、日本での新しい生活を安心してスタートさせましょう。
